吉田薬局からの年頭のメッセージ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)過去最多4520人の感染が発表されました。
コロナ感染爆発に歯止めのかからない状況となっています。
感染症に対して漢方ではどう向き合うのか
ハイリスク患者の感染予防
軽症者の重症化予防のために
 東洋医学の可能性を検証したいと思います。

東洋医学で最も重視する「未病の治療」こそ 今、歩む道
・生体防御機能を増すために「養生」が何より大切である。
適度な運動 十分な休養が基本
それに加えて東洋医学では徹底的に冷えを嫌う。
身体を冷やす冷たい飲食物を避ける。
冬に旬を迎える食材、寒い地域でとれる食材
温性の食物(ショウガ・ねぎ・ゴボウ・人参・レンコン・リンゴなど)を摂る。
特に「胃腸を冷やす」ことで「気」の力は低下します。
「気」とは 「元気」の気、「気力」の気、「気合い」の気。
適切な衣服で身体を温める。
内側から 外側から 仕事のように身体を温めましょう。

・次の段階として インフルエンザにかかりそうなとき
(なんとなく身体がだるい、のどがいたくなってきたような時)
台湾の伝統医療ガイドラインでは
漢方処方と生薬末との組み合わせが示されています。
生薬末を組み合わせて処方を構成する。⇒急な対応が可能となる。
 板藍根(ばんらんこん)という生薬でうがいしたり、内服したりします。
ちなみに  SARSの時には市場から払拭しました。
昔の人が経験で発見した天然の抗ウイルス薬 板藍根(ばんらんこん)と言われています。
また漢方処方としては 金羚感冒散 (きんれいかんぼうさん)
有意差をもってSARS発症を抑制した黄耆主剤の玉屏風散(ぎょくへいふうさん)
などの処方を服用することで初期の段階なら十分対応できます。
「気を増す」すなわち生体防御機能を増すことが漢方の役割と考えます。

・感染した場合
・柴葛解肌湯 (さいかつげきとう)
スペイン風邪が流行した際に新妻荘五郎先生が初期から高熱を出してしまっている方に対して
浅田家方 柴葛解肌湯(さいかつげきとう)を使用して
悪性の肺炎に追い込むこともなく、死者を出さなかったという逸話もあります。 ・LESSONS FROM THE 1918 SPANISH FLU PANDEMIC参照

・感染し高熱が出てきたときには
東洋医学で救急救命薬として用いられる牛黄(ごおう)の舌下服用
⇒剤型上の特徴もあり即効性が期待できます。
これは日本薬局方にも収載されている動物生薬です。
芳香開竅(ほうこうかいきょう)作用
【臨床応用】急性熱病あるいは脳血管障害などで、高熱・意識障害を呈するもの
極めて希少性が高く古来「小児の百病を治す」ともいわれ
高熱を伴う疾患の特効薬として
日本では平安時代には用いられていました。

コロナ危機を過去50年で
生物多様性(BioDiversity)⇒地球上の生命 生き物たちの命のつながり
の68%の減少という事態からくる
自然からの警告とするならば
発症0.7日前が最も感染力が高い 見えない新型コロナウイルス感染症(COVID-19) それと向き合うとき
生物多様性(BioDiversity)の恩恵である自然薬(漢方薬)をもって
自らの自然治癒力 を高め引き出すことこそ 有効な選択肢であると考えます。

・吉田薬局 認定薬剤師・鍼灸師.・糖尿病療養指導士 吉田泰一
(075)492-5223 Fax.(075)495-1395

吉田薬局HP:https://www.yoshida-drug.jp/

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